10月16日、九州電力送配電から、低圧の系統用蓄電池の連系に向けた回答が届き始めたことをお伝えしました。そこから2週間、「連系編」として、回答のあとに続く流れを一つずつ取り上げてきました。
今日はその締めくくりとして、全体を振り返ります。
回答から運用開始までの流れ
| 段階 | 何が起きるか | 記事 |
|---|---|---|
| 回答 | 九州電力送配電から工事費負担金の請求が届く | 回答が届き始めました |
| 入金 | 期日までに負担金を入金。入金の確認後に工事着手 | 回答が届いたら次は何が起きる? |
| 工事 | 九州電力送配電の電線側の工事と、蓄電池の設置工事。日程を合わせて進める | 九州電力送配電の工事では何をする? |
| 連系 | 蓄電池が電力系統とつながる | 回答が届いたら次は何が起きる? |
| 市場参加の準備 | アグリゲーターによる市場参加の登録・手続き | 連系したらすぐ稼げる? |
| 運用開始 | 本格的な充放電の運用が始まる | 連系したらすぐ稼げる? |
工事費負担金について
請求書の「ご注意」欄をもとに、工事費負担金について4本の記事で整理しました。
- 工事費負担金とは?:連系のための工事費のうち申込者が負担する分。つくられた設備は九州電力送配電の所有になる
- 入金が遅れるとどうなる?:工事は入金の確認後に着手。期日を過ぎると、ほかの申込が優先されて送電の時期が遅れることも
- 単独申込と同時申込の違い:同時申込は共用するすべての申込者の入金後に着手。取り下げで内容・負担額が変わることも
- 請求額から変わることはある?:工事費が変わった場合は精算(追加・払い戻し)になることがある
仕組みを知る
- 九州電力と九州電力送配電の違い:2020年4月の分社化。連系の申込・工事の窓口は送配電会社
- 「託送」とは?:送配電会社の電線網を借りて電気を届ける仕組み。蓄電池の充放電も同じ電線網を通る
合間には、肩の力を抜いた読み物もお届けしました。
振り返って思うこと
並べてみると、どの段階にも共通していることがあります。それは、「条件によって変わる」部分が多いということです。
- 工事が必要かどうか、負担額がいくらかは、場所や電線の状況で変わる
- 入金のタイミングや、ほかの申込の状況で、工事の時期が変わることがある
- 工事費は、精算で増えることも減ることもある
- 連系のあと、本格運用までの準備にかかる時間も、設備や契約で変わる
だからこそ、一つひとつの段階を確かめながら進めること、そしてスケジュールと資金に余裕を持たせておくことが大切だと考えています(リードタイムを逆算する、リスクの話を正直にします)。
私たちについて
当社は電気工事会社です。低圧の系統用蓄電池の設計・施工と、系統連系の申請を自社で行っています。設置の前には事前の現地調査を行い、基礎の構造計算も自社で行っています。
連系の段階が進むなかで、わかったことは引き続きお伝えしていきます。手続きの流れについて気になることがあれば、お気軽にお尋ねください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。手続きの進み方・工事の内容・負担額は、地点や申込の状況により異なります。
