工事費負担金を入金すると、次は工事です(回答が届いたら次は何が起きる?)。
蓄電池の連系に関わる工事には、大きく分けて2つあります。
- 敷地の中:蓄電池の設置工事(施工会社が行う)
- 電線側:連系に必要な工事(九州電力送配電が行う)
今日は、このうち九州電力送配電が行う電線側の工事について整理します。
どんな工事があり得るのか
電線側でどんな工事が必要になるかは、場所によって異なります。考えられるものとしては、たとえば次のような工事です。
- 引込線の工事:近くの電柱から、敷地の受電点まで電線を引き込む
- 変圧器の取替・増設:つなぐ先の変圧器の容量が足りない場合に、より大きなものに替えたり、新たに設けたりする
- 電柱の新設:引き込むための電柱が近くにない場合などに、電柱を新しく立てる
すでに近くの設備に余裕がある地点では、大がかりな工事は要らないこともあります。反対に、設備の容量が足りない地点では、工事の範囲が広がることもあります(系統連系に「枠」はあるのか)。
どこまで必要かは、申込後の検討で決まる
どの工事がどこまで必要かを決めるのは、九州電力送配電です。
九州電力送配電の公式サイトでは、申込を受けたあと、ほかのお客さまへの影響などがないか技術的な検討を行い、九州電力送配電側の設備の工事内容を設計すると説明されています。そして、設備を新たに設置・変更する場合に、その費用を工事費負担金として負担することになります。
つまり、工事の内容も負担額も、申込後の検討と設計を経て決まるものです。申込前の段階では、現地を見て「工事が必要になりそうか」を見立てることはできても、確定はできません。
当社が設置前に事前の現地調査を行い、近くの電柱やその先の設備の状況を確認しているのは、こうした見立ての精度を少しでも上げるためです(電柱にも「住所」がある)。
設置工事と日程を合わせる
電線側の工事と、敷地の中の設置工事は、別々の主体が行います。ばらばらに進めると、
- 設置工事は終わったのに、電線側の工事を待つことになる
- 電線側の準備ができても、設置工事が終わっていない
といった「待ち」が生じます。
九州電力送配電の案内では、電気工事店・発電者などと九州電力送配電の工事設計の担当箇所との間で、工事や連系日の日程を調整してから工事に着手するとされています。お互いの工程を見ながら、連系日に向けて両方の工事をそろえていくイメージです(設置工事の流れ)。
蓄電池側で設定することもある
九州電力送配電の案内では、低圧の系統に連系する蓄電設備(系統用蓄電池など)については、出力変化速度を設定する必要があることも示されています。電線側の工事とあわせて、蓄電池側でも連系の条件に合わせた準備が必要になります。
まとめ
- 電線側の工事は九州電力送配電が行う。引込線、変圧器の取替・増設、電柱の新設などが考えられる
- どこまで必要かは、申込後の技術的な検討と設計で決まる
- 敷地の中の設置工事と日程を調整し、連系日に向けてそろえていく
出典:
- 九州電力送配電「発電設備等の低圧系統連系に関する申込み手続き」
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。必要な工事の内容は、地点や申込の状況により異なります。
