系統連系の申込に対して、九州電力送配電から「工事費負担金のご請求」という形で回答が届く——ここまでを先日の記事でお伝えしました。
では、回答が届いたあとは何が起きるのでしょうか。大きく分けると、次の4つのステップになります。
① 負担金を期日までに入金する
最初にやることは、工事費負担金を期日までに入金することです。
九州電力送配電の書類には、負担金の入金を確認してから工事に着手すると書かれています。また、公式サイトでも「工事日程は入金後に調整します」と案内されています。
つまり、入金が次のステップの起点になります。入金が遅れた場合に何が起きうるかは、改めて取り上げます。
② 九州電力送配電による電線側の工事
入金を確認したあと、九州電力送配電が、連系に必要な電線側の工事を行います。
工事の内容は場所によって異なります。引込線の工事だけで済む場合もあれば、電柱や変圧器の工事が必要になる場合もあります。どこまで必要かは、申込後の技術的な検討と設計で決まります(系統連系に「枠」はあるのか)。
③ 蓄電池の設置工事
一方で、敷地の中では蓄電池の設置工事を進めます。基礎をつくり、蓄電池とパワーコンディショナを据え付け、配線を行います(設置工事の流れ)。
当社は電気工事会社として、設計から施工までを自社で行っています。
②と③は、並行して進むこともあります。九州電力送配電の案内では、電気工事店・発電者などと九州電力送配電の工事設計の担当箇所との間で、工事や連系日の日程を調整してから工事に着手するとされています。
④ 連系して運用開始へ
両方の工事が整い、検査などを経て、いよいよ連系です。蓄電池が電力系統とつながり、電気のやり取りができる状態になります。
ただし、つながった日がそのまま収益の始まる日になるわけではありません。電力市場に参加するための準備が別に必要になるからです。この点は、改めて詳しく取り上げます(運用開始後の仕組みは稼働後の運用と収益の入り方)。
まとめ
| ステップ | 主に動くのは | ポイント |
|---|---|---|
| ① 入金 | 申込者 | 入金の確認後に工事着手 |
| ② 電線側の工事 | 九州電力送配電 | 内容は場所により異なる |
| ③ 設置工事 | 施工会社 | ②と並行することもある |
| ④ 連系・運用開始 | 関係者全員 | 連系=収益開始ではない |
回答が届いてからも、いくつかの段階が続きます。それぞれにかかる時間は、地点や工事の内容、時期によって変わるため、一つひとつ確認しながら進めることが大切です(リードタイムを逆算する)。
出典:
- 九州電力送配電「発電設備等の低圧系統連系に関する申込み手続き」
※工事の内容・順序・日程は、地点や申込の状況により異なります。
