10月1日、下期の始まりです。年度の折り返しで計画を見直される方も多い時期だと思います。蓄電池投資を計画に入れるなら、最初に押さえておきたいのがリードタイムの感覚です。
「買ったら動く」ではない
株式や投資信託なら、買った瞬間から保有が始まります。蓄電池は違います。契約してから実際に収益が生まれるまでに、必ず時間がかかります。
時間を使うのは、主にこの二つです。
① 系統連系の手続き 電力会社に申し込み、検討を経て、契約申込へ進みます。工程全体のなかで最も期間が読みにくい部分で、地点の状況によっては系統側の増強工事が必要になり、その分さらに時間がかかります(系統連系申請とは、系統連系に「枠」はあるのか)。
② 機器の手配と工事 蓄電池は受注生産が一般的で、発注から納品まで待ちがあります。現場側は基礎の養生期間を含め、工事に一定の日数が必要です(設置工事の流れ)。
このうち①と②は並行して進められる部分もありますが、順番を飛ばすことはできません。
だから「逆算」で考える
「いつ始めるか」より、「いつ動かしたいか」から逆に考えるほうが、計画は立てやすくなります。
- 来年度の早い時期から収益を立てたいのか
- 決算期に合わせて資産計上したいのか
- 次の夏の需要期までに稼働させたいのか
目標時期が決まれば、そこから工程をさかのぼって、いま何をすべきかが出てきます。減価償却の開始時期や消費税の扱いなど、稼働時期が税務に影響する論点もあるため、時期を意識しておく意味はあります(税制と減価償却の基礎、消費税還付)。
期間を縮められる唯一のポイント
工事の日数を短縮するのは簡単ではありません。基礎の養生も、機器の納期も、圧縮には限界があります。
差がつくのは系統連系の進捗です。すでに申請が進んでいる区画を選べば、その分の期間をまるごと前倒しできます。逆に、これから用地を探して申請から始める場合は、見通しが立つまでに相応の時間を見ておく必要があります。
当社がご案内している区画には、それぞれ運用開始の予定時期を物件概要書に記載しています。「いつから収益が立つか」を計画に組み込むための情報として、最初に確認いただきたい項目です(物件概要書の読み方)。
下期に押さえておきたい制度の動き
2026年は接続まわりのルールが段階的に見直された年でした。8月には接続検討の件数上限が設けられ(8月の変更)、10月からは契約申込時に土地使用権原の提出が必須になります(10月の変更)。
手続きの要件が増えるということは、準備に必要な時間も増えるということです。リードタイムの見積もりは、去年の感覚のままにしないほうがよいと思います。
まとめ
- 蓄電池は契約から稼働まで時間がかかる。買ってすぐ動く資産ではない。
- 「いつ動かしたいか」から逆算して計画を立てる。
- 期間を縮める最大のポイントは、系統連系の進捗が進んだ区画を選ぶこと。
- 2026年は手続き要件が増えている。余裕をもった見積もりを。
下期の計画に組み込むかどうか、まずは各物件の運用開始予定からご覧ください。販売中の物件/無料相談
※期間は物件・地点・時期および電力会社の検討状況により異なります。税務の取扱いは個別の事情により異なるため、税理士等の専門家にご相談ください。
