蓄電池物件の検討は、物件概要書を読み解くことから始まります。今回は、概要書で必ず確認すべき10項目と、それぞれの見方を解説します。
① 販売価格と含まれる範囲
金額そのものより「何が含まれた価格か」が重要です。設備・工事費・申請費・手数料込みなのか、別建てがあるのか。総額ベースで比較しないと物件間の比較になりません。
② 表面利回りと収益の前提
利回りの分子である年間想定収益が、どんな市場前提で計算されているか。「ベース」表記があるなら、下振れ・上振れの幅もあわせて確認しましょう(表面利回りと実質利回りの違い参照)。
③ 出力と容量
「49.9kW/102.4kWh」のような表記は、出力(瞬間的に出せる力)と容量(貯められる量)です。低圧は出力50kW未満。容量は「定格」と「使用可能」が分かれている場合、実際に使える方の数字で収益が説明されているか確認してください。
④ 運用開始予定
収益がいつから始まるかを示す最重要日程です。その根拠(連系の進捗)とセットで見ます。
⑤ 土地の権利形態
借地か所有権か。借地なら契約形態(事業用定期借地権か)・期間・更新条件・地代の年額を確認。地代は実質利回りに直結します。
⑥ 系統連系の状況
「申請済み」の中身がどの段階か(接続検討回答済みか、契約申込済みか、連系承諾済みか)。段階が進んでいるほど不確実性は小さくなります(系統連系申請とは参照)。
⑦ 設備仕様・メーカー
蓄電池・パワコン・EMSのメーカーと型式。保証条件(年数と容量保証水準)もここで確認します。
⑧ ハザードマップ情報
浸水・土砂災害の該当状況。保険設計と金融機関の評価に関わるため、物件ごとの記載があるかは概要書の誠実さのバロメーターでもあります。
⑨ 保守体制
誰が・どこから・何を保守するのか。施工会社と保守会社が同じか、拠点までの距離はどうか。
⑩ 引渡し条件
引渡し時期と、引渡しまでに売主側が行うこと・買主側が行うことの区分です。
「書いていないこと」に注目する
10項目のうち記載がないものがあれば、なぜ書いていないのかを質問してください。良い概要書とは、買い手が判断に必要な情報を先回りして開示しているものです。
当社の物件概要書は、上記の項目を網羅する形で作成しています。実際の概要書は売却情報ページからご覧いただけます。読み方で不明な点があれば、無料相談でお気軽にお尋ねください。
