九州電力送配電から届いた系統連系の回答は、「工事費負担金のご請求」という書類でした(回答が届き始めました)。
今日は、この「工事費負担金」とは何なのかを整理します。
連系のための工事費のうち、申込者が負担する分
蓄電池を電力系統につなぐとき、つなぐ先の電線や設備をそのまま使えるとは限りません。九州電力送配電の側で、設備を新たに設置したり、変更したりする工事が必要になる場合があります。
九州電力送配電の公式サイトでは、技術的な検討の結果、電力設備を新たに設置・変更する場合は、必要な工事費用を負担していただくと説明されています。
この「連系のために九州電力送配電が行う工事の費用のうち、申込者が負担する分」が、工事費負担金です。
金額は場所や電線の状況で変わる
工事費負担金の金額は、一律ではありません。
- 近くの電柱や電線、変圧器に余裕があるか
- 引込線だけで足りるのか、電柱や変圧器の工事まで必要か
- 同じ設備を使うほかの申込があるか
といった条件によって、必要な工事が変わり、負担額も変わります。工事がほとんど要らない地点もあれば、大がかりな工事が必要になる地点もあります。
そのため、「蓄電池1台あたり負担金はいくら」という目安を示すことはできません。地点ごとに、申込後の検討と設計を経て初めて決まるものだと考えてください(系統連系に「枠」はあるのか)。
負担金でつくられた設備は、九州電力送配電のもの
意外に知られていないのが、設備の「持ち主」です。
請求書の注意事項には、九州電力送配電が施設した設備は、負担額の多少にかかわらず、九州電力送配電の所有になると書かれています。
費用の一部を負担しても、その電柱や電線、変圧器が申込者のものになるわけではありません。電力系統の一部として九州電力送配電が所有し、維持していく設備です。
投資の視点で言えば、工事費負担金は「設備を買う費用」ではなく、「系統につなぐための費用」と捉えるのが実態に近いと言えます。会計や税務上の扱いについては、税理士などの専門家にご確認ください。
振込手数料にも注意
細かい点ですが、注意事項には振込手数料は支払う側の負担であることも書かれています。請求額ちょうどを振り込むつもりで手数料を差し引いてしまうと、入金額が不足することになるので注意が必要です。
まとめ
- 工事費負担金は、連系のために九州電力送配電が行う工事の費用のうち、申込者が負担する分
- 金額は場所や電線の状況によって大きく異なり、申込後の検討・設計で決まる
- 負担金でつくられた設備は、九州電力送配電の所有になる
- 振込手数料は支払う側の負担
物件を検討する際は、工事費負担金が確定しているか、物件価格に含まれているかも確認しておきたいポイントです(系統連系申請とは)。
出典:
- 九州電力送配電「発電設備等の低圧系統連系に関する申込み手続き」
- 九州電力送配電「工事費負担金のご請求について」(2026年9月30日付・当社受領分)の注意事項
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。工事の有無・負担額は地点や申込の状況により異なります。
