株式会社信和

低圧の系統連系、九州電力送配電から回答が届き始めました|回答の中身は「工事費負担金のご請求」

業界動向2026-10-16読了 4分
電力インフラのイメージ

当社は電気工事会社として、低圧の系統用蓄電池の設計・施工と、系統連系の申請を自社で行っています。

その系統連系について、九州電力送配電から、連系に向けた回答が届き始めました。今日は、届いた書類の中身と、それが何を意味するのかをお伝えします。

届いたのは「工事費負担金のご請求について」

最初に届いた回答の一つが、こちらです。鹿児島県の案件で、2026年9月30日付の書類です。

九州電力送配電からの工事費負担金のご請求(低圧の系統用蓄電池の連系・鹿児島県の案件。氏名や金額などは伏せています)
九州電力送配電から届いた書類。氏名・場所の詳細・金額・振込先などは伏せています。

表題は「工事費負担金のご請求について」。工事件名の欄には「系統用蓄電池の連系に伴う工事費負担金」と書かれています。

「回答」と聞くと、「接続できます」という一文が届くイメージがあるかもしれません。実際には、連系のために九州電力送配電が行う工事の費用のうち、申込者が負担する分の請求という形で届きました。

申込から回答までに何があったのか

九州電力送配電の公式サイトでは、低圧の系統連系の手続きについて、おおむね次のように説明されています。

  • 申込を受けると、他のお客さまへの影響などがないか技術的な検討を行い、九州電力送配電側の設備の工事内容を設計する
  • 新たに設備を設置・変更する場合は、その工事費用を申込者が負担する
  • 工事費負担金が発生する場合は、原則として設計完了後に金額を算定して請求する
  • 工事日程は入金後に調整する

つまり、工事費負担金の請求が届いたということは、技術的な検討と設計がひと区切りつき、工事に向けた段階に進んだということです。

書類の「工事費区分」と「ご注意」

書類には「工事費区分」という欄があり、この案件は「単独申込」でした。ほかに「同時申込」「同時工事」という区分もあり、区分によって工事に着手するタイミングなどが変わります。

また、書類の下部には「ご注意」として、次のような内容が書かれています。

  • 入金を確認してから工事に着手すること
  • 期日までに入金がない場合、工事内容や金額が変わったり、送電の時期が遅れたりすることがあること
  • 工事費が変わった場合は、精算(追加または払い戻し)になることがあること
  • 九州電力送配電が施設した設備は、九州電力送配電の所有になること
  • 振込手数料は支払う側の負担であること

どれも、これから蓄電池を持つ方に知っておいていただきたい内容です。このあとの記事で、一つずつ取り上げていきます。

まだ「ゴール」ではない

回答が届いたことは大きな一歩ですが、ここで運用が始まるわけではありません。この先には、

  1. 工事費負担金の入金
  2. 九州電力送配電による電線側の工事
  3. 蓄電池の設置工事
  4. 連系
  5. 市場に参加するための準備
  6. 運用開始

という段階が続きます(全体の流れは系統連系申請とは、設置工事の流れもご覧ください)。

なお、工事が必要かどうか、負担額がどの程度になるかは、場所や電線の状況によって大きく異なります。今回の書類の内容が、ほかの地点にもそのまま当てはまるわけではありません(系統連系に「枠」はあるのか)。

これからお伝えしていくこと

10月の後半は、この回答書を起点に「連系編」として、工事費負担金のこと、単独申込と同時申込の違い、九州電力と九州電力送配電の違い、「託送」とは何か、連系後に何が必要か——といったテーマを順番に取り上げます。

申請の段階を一つずつ進めていく様子を、できるだけそのままお伝えできればと思っています。

出典:

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。工事の有無・負担額・手続きの進み方は、地点や申込の状況により異なります。

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