株式会社信和

ハロウィンの夜を照らす明かりはどこから来る?|電線を旅してきた電気と、休まない蓄電池

業界動向2026-10-31読了 3分
夕暮れの電力インフラのイメージ

今日は10月31日、ハロウィンです。

かぼちゃのランタン、窓辺の飾り、商店街のイルミネーション。日が短くなったこの季節、夜の街を照らす明かりは、いつもよりにぎやかに見えます。

今日は軽めの読み物として、その「明かり」の向こう側の話をします。

明かりの電気は、どこから来たのか

ランタンの中の小さなLEDも、イルミネーションの電球も、点灯している電気はどこかの発電所でつくられたものです(電池式のものは、その電池に貯められた電気です)。

ハロウィンの夜の時間帯は、太陽光発電はもう働いていません。夜の電気は、火力や水力、昼にためておいた電気などを組み合わせて届けられています(電気のリレー)。

そして、その電気は、送電線や配電線、電柱や変圧器を通って、街のすみずみまで届きます。小売会社がどこであっても、電気が通るのは地域の送配電会社の電線網です(「託送」とは?)。

電線の旅は「一瞬」

発電所から家までの道のりは、ときに何十キロ、何百キロにもなります。それでも、スイッチを入れればすぐに明かりがつきます。

先日の記事で書いたとおり、電線の中を光に近い速さで伝わるのは電気の「合図」で、電子そのものはゆっくりと行ったり来たりしているだけです(電気は光の速さで走っている?)。ところてんのように押し出される電気が、今夜もランタンを灯しています。

夜も休まない蓄電池

明かりがたくさん灯る夜も、電力系統では、つくる量と使う量を合わせ続ける仕事が休みなく続いています。

系統用蓄電池も、その担い手の一つです。

  • 電気が余りやすい昼に充電し
  • 電気が足りなくなりやすい夕方から夜に放電する

人が仮装を楽しんでいる時間も、蓄電池は市場や系統の状況に合わせて、静かに充電と放電を繰り返しています(神無月でも留守にならない電力インフラ)。

お化けより怖いのは……

ハロウィンといえばお化けですが、電気の世界で本当に怖いのは、つくる量と使う量のバランスが崩れることかもしれません。バランスが大きく崩れれば、停電につながるおそれがあります(電気は「貯金」できない)。

だからこそ、電力系統には、いつでも応答できるように待機している設備があり、その仕組みを支える人たちがいます。今夜の明かりも、そうした見えない支えの上に灯っています。

10月も、ありがとうございました

10月後半は、九州電力送配電から低圧の系統用蓄電池の連系に向けた回答が届き始めたことをきっかけに、系統連系の流れを追ってきました(10月のまとめ)。

明日からは11月。日が短くなり、夜の明かりが恋しくなる季節です。今夜の明かりが、どこから、どんな道を通って届いたのか、少しだけ想像してみてください。

※本記事は一般的な情報提供を目的とした読み物です。