基礎解説2026-09-02読了 2分
連載「電気が資産になる時代」第2回/全15回
歴史を振り返ると、ほぼすべての政府が通貨を刷りすぎてきました。通貨の価値は法律と信用の上に成り立っており、発行量を増やせば希薄化します。インフレとは、突き詰めれば通貨の希薄化です。
一方、電気は物理法則の世界に属します。発電するには燃料か太陽光か風が要り、送るには送電網が要り、貯めるには蓄電池が要る。国会でどんな法律を通しても、1kWhの電気を法律だけで生み出すことはできません。
この「希薄化できない」という性質こそ、マスク氏がエネルギーを「真の通貨」と呼ぶ根拠です。金(ゴールド)が長く価値保存の手段とされてきたのも、採掘に実コストがかかり無限に増やせないからでした。エネルギーはそれと同じ性質を持ちながら、現代文明のすべての活動に直接使えるという点で、金以上に実用的な価値の裏付けを持っています。
刷れるものの価値は薄まり、刷れないものの価値は残る。この単純な原理が、これからのエネルギー投資を考える出発点になります。
インフレ・金利・為替といったマクロ環境が蓄電池投資にどう効くかは、マクロ環境と蓄電池投資でも整理しています。
