「心配ごと編」の6回目は、塩害です。九州は海に囲まれ、海沿いに土地が広がる地域も多くあります。「海の近くの土地でも蓄電池は置けるのか」というご質問も、九州ならではかもしれません。
塩害とは何か
海から吹く風には、細かな塩分が含まれています。これが屋外の設備に付着すると、
- 金属部分のサビ(腐食)が進みやすくなる
- 端子や接続部の劣化につながる
- 汚れと湿気が重なって、絶縁の低下を招くことがある
といった影響が出る場合があります。すぐに壊れるというより、時間をかけて少しずつ効いてくるのが塩害の特徴です。十数年使う設備にとっては、見過ごせない要素です。
対策① 耐塩仕様の機器を選ぶ
屋外に置く電気機器には、塩害を想定した耐塩仕様が用意されている場合があります。メーカーによっては、海岸からの距離などの条件に応じて、必要な仕様を分けていることもあります。
どの仕様が必要かは、その土地がどんな環境にあるかで決まります。海までの距離だけでなく、風向きや周囲の地形によっても塩分の届き方は変わります。
対策② 置き方を工夫する
同じ機器でも、置き方で塩分の影響は変わります。
- 吸気口などを、潮風に正面から向けない向きにする
- 架台や固定金物に、防錆を考えた材料・処理を使う
- 水がたまりにくい配置にする
こうした点は、設計と施工の段階で決まる部分です(設置要件:基礎・架台・接地)。
対策③ 点検で早く見つける
塩害は少しずつ進むぶん、早い段階で見つければ対処しやすいという面もあります。定期的な点検で、サビの出はじめや汚れの付着を確認し、必要に応じて清掃や補修を行います(メンテナンスは何をする?)。
すべては「事前の現地調査」から
海沿いの土地では、塩害とあわせて高潮・津波の想定区域も確認が必要です(災害リスクとハザードマップ)。
- 海までの距離と、風の当たり方
- 周辺の既存設備のサビの出方
- ハザードマップ上の浸水想定
こうした条件は、図面や地図だけでは分かりません。当社では、事前の現地調査で土地の条件を確認したうえで、設計・施工を自社で行っています。条件によっては、追加の対策が必要になったり、設置に向かない判断になったりすることもあります(蓄電池に向いている土地とは)。
まとめ
- 塩害は、サビや劣化として時間をかけて効いてくる。
- 対策は「耐塩仕様の機器・置き方の工夫・点検での早期発見」の三つ。
- 海の近くでも置ける場合はあるが、条件は事前の現地調査で確認する。
海沿いの土地についてのご相談は、無料相談からどうぞ。
※必要な対策は、立地条件・機器の仕様により異なります。
