連載「電気が資産になる時代」第10回/全15回
蓄電池収益の第三の柱が容量市場です。これは少し不思議な市場で、取引されるのは電気そのものではなく、「数年後にその電源が存在し、いざという時に動けること」です。
電力の安定供給には、需要ピークに備えた供給力の確保が欠かせません。しかし市場価格だけに任せると、稼働率の低い電源は採算が合わず退出してしまう。そこで国は、将来の供給力をオークションで事前に買い取る仕組みを作りました。それが容量市場です。
約定価格はオークションごとに決まり、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が結果を公表しています。実際に受け取れる額は、約定価格のほか、経過措置や参加の要件によって変わります。
裁定取引は「動いて稼ぐ」、調整力は「待機して稼ぐ」、容量市場は「存在して稼ぐ」。性質の異なる三つの収益源を一台で積み上げられることが、蓄電池という資産の独自性です。
当社の試算は、需給調整市場を中心に、容量市場の収入を運用5年目から見込んだものです。当社物件の最新の想定値と前提はトップページの投資シミュレーションをご覧ください。
