蓄電池投資への参入方法は、大きく2つあります。ゼロから自分で開発するか、権利付きの物件を購入するか。今回はこの違いを整理します。
ゼロから開発する場合の道のり
自力で進める場合、次の工程をすべて自分で行うことになります。
- 用地探し(系統接続の見込みがある土地の目利き)
- 地権者との交渉・契約
- 電力会社への接続検討申込みと回答待ち
- 契約申込み・保証金・工事費負担金の負担
- 設備選定・施工会社の手配
- アグリゲーター契約
- 連系・運転開始
期間は年単位、しかも接続検討の結果次第では振り出しに戻る不確実性を抱えます。さらに2026年は制度の転換期です。8月から接続検討の件数上限、10月からは契約申込み時の土地使用権原の提出要件化と、新規開発のハードルは段階的に上がっています(第48弾・第66弾)。
権利付き物件を買う場合
権利付き物件とは、用地と系統連系の権利(申請・手続きの進んだ地位)がセットになった物件です。開発の最も不確実で時間のかかる部分を、売主側がすでに消化しています。
メリット
- 時間を買える:運転開始までの期間が短く、収益開始日を計画できる
- 不確実性が小さい:接続可否という最大のリスクを回避済み
- 制度変更の影響を受けにくい:手続きが進んでいる案件は、新ルールの適用外となるケースが多い
対価として
- 開発リスクを売主が負担した分、価格には開発の手間と価値が織り込まれます。ゼロ開発の「原価」とは比較になりません
つまり「安く時間とリスクを取るか、対価を払って確実性を取るか」の選択です。
権利付き物件で確認すべきこと
権利の中身は物件ごとに違います。第49弾でも触れたとおり、どの段階まで進んだ権利か(接続検討回答済み/契約申込済み/連系承諾済み)を書面で確認してください。段階が進んでいるほど確実性は高く、価格の妥当性もそこで判断します。
まとめ
制度が「実需のある案件優先」へ舵を切る中、権利付き物件の価値は相対的に明確になっています。当社の売却物件は、自社で用地確保・連系申請を行った権利付き物件です。各物件の権利の進捗は概要書と商談でご確認ください。
※物件の権利内容・手続き状況は個別に異なります。
